ふるさとのお社(28)

 

ふるさとのお社(28)

~日吉神社③ ~

去る528日、我ら高校時代に物理を担当され32組の担任をなされていた川島侃先生が御逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。 

さて母校明善は平成2912月の竣工を目指し着々と校舎の建て替え工事を進めておりますことを皆さんご存知でしょうか? 

現在の校舎の配置を多少北寄り=篠山城寄りに移動するぐらいでロの字型の形状は変わらないみたいですが、昨年の大同窓会に展示してあった完成見取り図に拠ると、あの古き時代を思わせる飾り破風等が無くなり、なんとなくビジネスライクな外観になりそうです。当然例の幽霊の出そうな階段の踊り場なぞもないでしょうね、残念! 

またこの際にということで、すでに完成から30数年たった創立100周年記念資料館=通称同窓会館(行在所手前の2階建て、といっても我等卒業時には存在しておりませんでしたが)が老朽化してきたためこちらも改装、または移動しての完全建て替えの計画が持ち上がっております。

建て替えとなれば行在所庭園は大々的に整備されフリースペースとなって昼休みに弁当開いたり談笑の場となったりして只今よりずっと利用価値が上がりそうですね。

・・・んでも、当然ながらそのための費用は必要だそうで、どうやら各同窓会学年単位で寄付の要請がその内ありそうです。  

 それでは久しぶり久留米に戻りまして、日吉町の「日吉神社」であります。

 

 今回は裏口からまいりましょう。

 

 オオ、ここ皆さん御存じですか?

 日吉神社といえば、西鉄久留米駅から見て明治通りの日吉町交差点を右折すればすぐ右手にありますが、明治通り沿いのディープな飲食店街“日吉村”の中を通って行けば裏手へ抜けられます。

 

 ちょっと入ってみましょう。
 

 写真の「五右衛門」の焼鳥はネタがきれいで旨いんですが、おやじの講釈がクドくて最近御無沙汰しております。

 中に入ったところ。右正面が馬肉専門店「つる屋」。レバ刺しが美味いという評判ですがまだ行っておりません。

 同じく東入口。

 この右奥にスペイン風バル「ピック」があります。若者向きですがコスパはリーズナブルでたまにはいいかも。

 

 というわけで裏口であります。

 こちらの神社では、筆者はたしか本殿に上がって厄祓いの御祈祷をお願いした記憶があります。さて本厄だったか前厄であったか、すでに15年も前のことで最近物忘れがひどくて判然としませんが・・。マア、酒毒のせいかもね。そうそう子供の七五三もこちらでお世話になりましたっけ。

 御祭神は大山咋(おおやまくいの)神であります。

 

スサノヲの孫にあたられる神様で元々は比叡山の地主神と思われますが、(くい)咋=杭であり、すなわち山の持ち主=山の王=山王となって古来所謂日吉神社も山王社とも呼ばれておりました。

 

全国3800社ある日吉神社の総本社は滋賀県坂本にある日吉(ひよし・ひえ)大社。

古事記には日枝の山(比叡山)に坐す神を祀ったのが起こりとあり、天智天皇の頃、三輪山の神大物主命を勧請し大山咋神とあわせて二神をお祭りしていました。 

 平安時代初め比叡山に延暦寺が創建されると延暦寺の鎮守社とされますが、あとから祀られた大物主の神位が正1位であるのに対し大山咋は従4位上とあって、うう、ここにも皇室の尊崇度が計れるというわけですね。

 

 こちらの日吉神社は江戸時代正保4(1647)久留米城内二の丸より只今の地へ遷座され山王宮とも呼ばれていましたが明治に入って本来の名称である日吉神社に統一、日吉町という町名の由来となったのでありました。

 御利益(ごりやく)は、“魔除・招福の御神威により万物の生成発展を神助し給う”と由緒書きにあります。

 

 という次第で久々の『ふるさとのお社』でありました。

 

 今年も半分終わってしまいましたが皆さん有意義に日々お暮らしでしょうか?

 106日は明善大同窓会。また来年正月には恒例48会学年同窓会をしようじゃないかという話も盛り上がっておりますので、久しく久留米を離れている学友諸君!地元も還暦に向けて様々に行事を考案中ですが、あなたの御意見もお聞かせ下さいね、っと。  またね!

                           亭主敬白

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