よんでみ亭ー137回ー

ふるさとのお社(25)

~日吉神社②~

 「豊葦原の千秋長五百秋(ちあきのながいほあき)の水穂國はいたく騒ぎてありなり」

 朝晩随分と秋めいて参りましたが、みなさんその後いかがお過ごしでしょうか?

今年も恒例の明善大同窓会の季節がやって参りました。

例年10月の第2土曜でしたが今年は第4土曜である22日ですのでお間違いなき様。また例の如く「創世」で230のスタートであります。

会費は5000円ですが補助により2000円だそうです。当然2次会(日吉町Jimmys BAR 600くらいから)も用意しておりますので各位時間に余裕を持って御参集くださいね。

尚、当番学年は3ッ年下よ。んでまたまたサブ会場だからして毎年盛り上がり放題です。チョ~お気楽に御参加下さい。

 

では前々回の続きでありますがその前に少しおさらいを・・。

 

駅前日吉神社の御祭神は大山咋(オオヤマクイ)神、大物主神、有馬頼元公でありました。


大山咋神は滋賀県大津にある日吉大社の祭神であり比叡山の守護神でもありますね。


大物主は大國主の別名とのことでありますが大國主が出雲系の神であったのに対し大物主は古大和系の神であったという説もあります。

 

――第10代崇神天皇の御代、疫病が大流行し民まさに死に絶えんとした時があった。天皇大いに憔悴されていたある夜、夢枕に大物主神がお立ちになり「これは我がはからいであるぞ。よって、意富多多泥古(オオタタネコ)にわが御前を祭らせれば祟りは解け国は安らかになるであろう。」とおっしゃった。


驚かれた天皇は国中を探させたところ、その人物は河内の国で見つかりさっそく天皇の元に送られた。

「汝()は誰が子ぞ?」

「僕()は大物主大神、活玉依毘売(イクタマヨリビメ)を娶して生める子の孫なる建甕槌
(
タケミカヅチ)
命の子、意富多多泥古(オオタタネコ)ぞ。」

大いに喜ばれた天皇は彼を神主として御諸山(みもろやま=美和山)に意富美和(おほみわ)の大神をお祭りになった。これよりのち天の下平らぎ、人民栄えたという。

 

――この意富多多泥古という人、神の子と知れる所以は、上(かみ)に伝える活玉依毘売、その容姿端正(かたちうるわ)しくありき。

ここに壮夫(おとこ)ありて、その形姿威儀(すがたよそほひ)時に比(たぐひ)無きが、夜半の時にたちまち来つ。故、相感()でて、共婚(まぐは)ひして共住(すめ)る間に、未だ幾時もあらねば、その美人(をとめ)妊身(はらみ)ぬ。

(むすめ)の父母大いに怪しみ問いただせば、

「麗美(うるは)しき壮夫ありて、その姓名(かばね)も知らぬが、夕毎に来て共住()める間に、自然懐妊みぬ。」と。

ここに父母男を知らんとして女に、


「糸巻きに巻いた麻糸を針に貫きて、男の衣の裾に刺せ。」といひき。

故、教えの如くして旦時(あした)に見れば、針付けし麻()は、戸の鉤(かぎ)穴より行き通り出て、糸に従い尋ね行けば、美和山に至りて神の社に留まりき。故、その神の子とは知りぬ。

その時糸車に残れる麻は三勾(みわ=三巻)によりてそこを名付けて美和と謂うなり。

 


・・・というのが、奈良にある三輪山に関する神話であります。

麓には2世紀末に突然出現し4世紀半ば忽然と姿を消した広大な都市跡である纏向(まきむく)遺跡があり、域内にある前方後円墳の発祥とされる箸墓古墳は卑弥呼の墓に比定されています。『魏志倭人伝』に書かれている墳墓の時代とサイズが箸墓と丁度符合しているんですね。すなわち邪馬台国はここであったという説の方が、この遺跡の発掘が進むにつれ有力視されつつあるとか。

 


九州在住の我等としては甚だ面白くない展開ですが御心配なく。

 

邪馬台国は畿内であったかもしれませんが、4世紀に畿内にあった邪馬台国=前大和王朝を征服したのが九州、それも我が筑紫から攻め上っていった初代神武天皇=第15代応神天皇(宇佐八幡神)すなわち大和朝廷の祖であったのでした。

つまり第2代綏靖天皇から第9代開化天皇までは存在せず、第10代崇神天皇から第14代仲哀天皇までは別系統の王統であった。

・・・ってのはどうよ?

 

ちなみに、お隣朝倉郡筑前町の旧三輪町にある大己貴(オオナムチ)神社は奈良の大神(おおみわ)神社同様その御神体も背後の三輪山そのものであります。あるいはこっちが本社であったかも知れませんよ・・・。

 


ということでお時間が来てしまいました。今回はおさらいだけで終わってしまいましたね。


だんだん迷路へ入り込んで行くような気もしますが、それもまた想像妄想愈々膨らんでチョ~面白いですので、脱線しながらもなんとか続けて行きたいと思います。

宜しくね。

                      亭主敬白

 

 

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