出張報告(ナイアガラは虹色)

 

今回は出張ではなく、こちらでの数少ない私個人旅行からの一コマ。

一人旅といえば気楽に聞こえるけど、要するに一緒に行ってくれる

人がいないからであり、単身駐在としては好むと好まざるとに限らず、

全て一人旅となる。ちょっと寂しいが、仕方がない。

NYを訪問した人にはオプショナルツアーとしてボストンや

ワシントンDCと並び、ナイアガラの滝も人気。飛行機で1時間も

すれば着くので日帰りも可能のスポット。

 

ナイアガラの滝は、ニューヨーク州バッファローのはずれにあり、

アメリカとカナダの国境に位置する。約12千年前、巨大氷河が

溶けてできた5大湖の一つエリー湖から流れ出る川に掛かる2つの

大きな滝。一つはアメリカ合衆国に位置するアメリカ滝、もう一つが

カナダ側のカナダ滝。小さい頃から名前だけは知ってるけど、

行った事なかったのでどんな所か見てきました。

 

これはアメリカ滝。この右横にカナダ滝もあるけど、角度的に見えないので、

見る為には国境を跨いでカナダ側に入る事となる、当然パスポートが必要。

カナダ側からの方が2つの滝が良く見えるとの事。実際そうでした。

手前の観光船「霧の乙女号(Maid of the Mist)」に乗って、いざカナダ滝の

滝壺まで遊覧だ。

左のおばちゃんが邪魔。あんたを撮ってる訳じゃないんだから、人が写真を

撮ってる時に手を挙げてんじゃない!

 

僕を乗せた遊覧船は、このアメリカ滝を左手に見ながら、ゆっくりと

進んでいきます。アメリカ滝は幅320mで高さが58mあるそうな。

 

出張報告(ナイアガラは虹色)

 

更に進んでいくと下にカナダ滝の入り口が見えてきます。

アメリカ滝よりも更に大きなスケール。

幅675mで高さは65mとの事。すさまじい水音が聞こえてくる。

 

これからこの滝壺の中にこれから入っていくのです。

イヤー、アメリカの観光ツアーでは有名な所だけど、それも頷けるような

大きさ。右下に前を行く船が写ってるけど、目の前に巨大な水の壁が迫ります。

 

下の写真はは滝壺の上から見たところ。こうやって滝の真下まで船は

進んで行くのです。

もう、ここら辺まで来ると、船の回りは水浸しの雨嵐状態。ようやく雨合羽を

着た理由が分かる。前が見えないほどの土砂降り状態で、目も開けていられない。

気づいた時には船は一回転して、滝から抜け出す所で、ようやく人心地が

ついた気がした。滝壺から舞い上がる水しぶきに光が当たって虹ができる。

まー、ナイアガラは虹色に・・・。

 

ツアーは20分くらいのものでした。遊覧船から降り、カナダ滝の上に登って

真横から写した水の落下する所。下を見ると吸い込まれそうになる。

水が勢いよく落下する様を見ると、重力の働きとはいえ、何か気が遠く

なりそうになるね。

当然の事ながら、水は岩を浸食し、滝は以前より短く削られているらしい。

その昔は今よりも11kmほど下流にあり、そこから削られて今の2つの滝に

なったそうな。このままでは、将来、滝が消滅する事になる・・・。

 

今は、上流にダムを作り、水の流出量を抑え、侵食を遅らせるように

しているのだそうだ。それもそうだよね、現地の人にとってはこんな観光資源を

そう簡単に失うわけにも行かないよね。

回りはホテルや遊び場で観光地化しているが、この滝は迫力凄かったので、

一度行って見る価値あるかも。

 

陽輔