あのー、写真はありませんが、飛んでいった軌跡があります。
GPSのデータです。5秒おきにポインティングしているので、正確にどこを飛んで行ったかわかります。
GPSのデータとレポートの高さには、誤差があります。高さについては、おおまかなものだと思ってください。

10月18日(土)
米の山 北西の風


テイクオフに上がる車の中、クロカンした話を聞きながらいった。

ちょっと強めの風だったり、普通だったり、ここ二三日はこういう条件だそうだ。

雲ができると、風が強くなる。その合間に出た。11時25分テイクオフ。

神野さんとの話で、今日のタスクは前のバイパスを取って、クロカン勝負。
1200mあげて、取った。後は、旅立つだけ。

そして、戻って、1250mあげた所で、出た。ランディングの風は強い。しかも、この辺、ちょっと安定していない。それなら、行ったがまし?

砥石を目指す。高度は、どんどん下がる。だが、ガツーンときた。これで、付近に降らなくてすむ。
三郡のレーダードームや数々のアンテナを左下に見て、豊満へ向かう。豊満の山頂には大勢の登山客がいるのが見えた。つまり、高度はそれほど高くない。だが、弱いサーマルで、高度をあげ、農業試験場のある山へ向かう。高度は、だんだん低くなるが、山へつけば、ちゃんと上がる。

今日は、上がりそうなところではちゃんとあげてくれる。そう、絶好のサーマルコンディションだ。

<<平野のど真ん中の小山で上げたい。>>
ここは、あがるという話。

その、小郡付近の小高い山、花立花へ向かう。ここの上には雲ができていて、それに向かって進む。すると、弱いながらも、バリオの音がした。回す。GPSは二つ持っていて、1つはスピード、そして、1つは軌跡を描くようにした。スピードは最高70キロは出た。要するに風が強い。センタリングをすると、輪にならない。そう、カマボコ型になっている。つまり、回しても戻ることはなく、前進している。ちょっとじれったいがずっとリフトのあるところにとどまって回していると、前進するのだ。

<<筑後川まで行きたい。>>
行けたが、筑後川でリフトがなくなった。

私の生まれた、善導寺の町、その善導寺の本山の上を飛んで、久留米の櫨並木の方へ向かった。グライダー山が見えるが、だれも飛んでいない。

<<耳納連山まで行きたい>>

できるだけ、山に近づく。山の近くは田んぼがない。200m以下まで下がったが、植木市の上で弱いのにヒット。ここで、我慢していれば、山まで運んでくれるはずだ。

ちゃんとそうなった。

<<八女まで飛んで行きたい>>
久留米の方を見ると、高良山に向かって煙がたなびいている。あの端まで行けばどーんと上がるにちがいない。
とは、思ったが、えーい、裏にこぼれて高速東側の低いが山であげてやれ。

高度は、それほど高くなく、ランディング場を探した。だが、煙がこっちへ向かっているので、突端であがるかも知れない。いくつもの突端をクリアしたが、あまり上がらない。いよいよ、ランディングするか。下のグラウンドで野球のユニフォームを着た学生が練習をしているのが見える。また、200mをきった。 この辺は北西の風

ところが、ガツーンとビッグなサーマルにヒット、あれよあれよと1000m。よし、これで、八女の平野へ突っ込める。高速に沿ってなんかする。八女インター付近に雲の陰ができている。そこを目指す。すると、低くなってきた高度がまた回復した。そして、例のカマボコフライトで距離を稼ぐ。 この辺は北の風

<<熊本へ行きたい>>
船小屋温泉の南東側の山に付く。しかし、ここから、熊本を目指すと、途中に平野がない。熊本の平野は見えるが、降ってしまったら、おろすところがない。

<<しかたがない、大牟田へ行こう>>
西にグライダーを向ける。偏流で南西へ向かう。途中では、ちょっとしたサーマルはあったが、もう、あまり上がらない。例のカマボコが通用しない。高度を徐々に落としていった。

安全な場所を見つけてランディングした。そこにいた孫を連れたおじいさんに聞いたら、大牟田の吉野という場所だそうだ。
やったー、米の山から59キロ。大牟田まで、飛んできてしまった。

今日は、幸せな一日でした。次回は、熊本を目指そう。