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‘50〜60年代の熱い「風」再び バンド「ウィンディ」
福岡・天神の天三ビルにある、ライブハウス「ウィンディ」。 ドアを開ける、と同時に焼けつくような熱い風がおそってきた。 すでに、三回目のステージらしく、客の熱気と融合したバンドのエネルギーは そう広くはない店内に充ち満ちてビルごと吹き飛ばしそうな気さえした。 「ウィンディ」はセミプロ時代のバンド仲間がそのままライブをするパブを創ってもう十五年以上になるという。主だったレパートリーの曲は、1950年から60年代のポップスやグループサウンドのナンバーである。 ここのマスターの松本政樹氏のギターとボーカルは、体型通り「円み」を感じさせる音と声質だが、曲の合間に飛び出すトークがまた、絶品なのだ。 軽妙にして辛口、放漫にして緻密。客とのやりとりでは、マスターのひとことで 0.5秒の静寂のあと、抱腹絶倒・大歓声が沸き起こるほどタイミングが抜群なのだ。 この日の、ラストの曲は、ジャズでも有名な名曲「キャラバン」。 ギターが叫び、ベースが跳ね、ドラムスが吼える! 年齢はすでに「オジサン」だが、演奏中の彼らの顔は「不良少年」のころの、 邪気のないそれだった。 紅潮して聴き入るオジサンたちもまた、その頃の少年の顔に戻っている。 こころ優しき昔の少年たちの、青く、熱い「風」は今夜も天神に吹きすさぶ。 注釈:オープン35年にもおよぶウィンディが'04年7月久留米・六角堂でライブを行った。パワーあふれるステージに、また天神に行きたくなった。 |