編集会議の夜

1994年11月19日

 久留米、水天宮のすぐ近く、私の家の新築祝いと、この冊子の校正を兼ね

テイクセブンをはじめとする友人達が集まった。飲んだ、話した、歌った。

笑った、そしてまた飲んだ。女っ気のない中での三時間余。屈託のない嵐は、

どよめき、いつものようにあっけなく静まって、祭りの終わったあとの、

燃えかすの線香花火のように脱力のなかの温もりを、ゆっくり味わっていた。

みなが寄り合う直前の甘酸っぱい浮揚と、散り去ったあとのいがらっぽい沈降は私を育てた花火大会の、あの「雰囲気物質」の流れによく似ている。

運命論者ではないつもりだが、同じとき・同じ場所で同じ空気を吸うということの、信じ難いほどの確率や希少価値に、やっと気づき始めたこのごろ。

 こんな空間が欲しかったのだと思う。寄り合い場所の一つになればと思う。

どんな雰囲気物質が生まれて来るのか、見届けて味わいたいと思う。

 名をつけ、想いを漢字で遊んでみた。

「道狸庵」        滅私 僕

 

使用無料 自己奉仕

飲料食料 持参自由

同伴自在 連帯責任

来庵可否 事前確認

 

什器備品 事後清浄

冷蔵庫中 不増不減

食事最中 節煙常識

 

無酔不粋 泥酔無残

異業交流 熱血直流

破顔一笑 童顔一緒

百家争鳴 不可騒乱

 

食亭飲亭 腹一杯亭

同胞酔亭 万事 良可良可